第3者保守業務でAR・AIプラットフォーム「CareAR」ができること

コロナ禍に起きた半導体不足をきっかけの一つとして、IT機器業界では「第3者保守」を選択するユーザー企業が目立ち始めています。

では、第3者保守とは何でしょうか。第3者保守を取り巻く環境はどのような変化が予想され、ベンダーは何に対応していくことが求められるでしょうか。

第3者保守におけるARプラットフォーム「CareAR(ケアエーアール)」の優位性も含めてご説明します。

 

大型汎用機(メインフレーム)を使用したレガシーシステムの時代からオープンシステムの時代に入ってからというもの、IT機器の長期あるいは永久保証はほとんど存在しなくなりました。現在は、3〜5年程度の期間を目処に、EOS(エンド・オブ・サポート)やEOL(エンド・オブ・ライフ)といったサポート期限を迎えるのが当たり前になっています。

とはいえ、期限通り3〜5年で機器の性能が劣ったり壊れたりするのは稀なケースです。ハード/ソフトウェアに限らず、メーカーやベンダーによる長く手厚いサポートが珍しくなった今、IT機器やシステムの寿命は10年以下が定番となりました。

サポート期限である3〜5年ごとに機器をリプレースするしかないのでしょうか。「メーカーが定めているものだし、しょうがない」「サポートを受けられないのではどうしようもない」と泣き寝入りをしていると、以下の要素が積み重なり、企業を圧迫しかねません。

  • 新しい機器購入のコスト
  • 機器のリプレースに伴う労力や時間
  • IT責任者への負担

上記の3つの要素に加え、産業廃棄物削減に貢献できないというデメリットもあります。簡単に言うと、「エコじゃない」ということです。

そこで近年注目され、保守運用の選択肢の一つとして台頭しているのが「第3者保守」です。

第3者保守とは:メーカーやベンダーからのサポート期間が終了した機器において、トラブル対応やメンテナンス対応を、第三者である専門業者がサポートする保守運用のこと。

2023年12月1日には、第3者保守の健全な利用を促進することを目的とした非営利団体「一般社団法人第三者保守協会」が設立されました。

第3者保守について取り上げた日本経済新聞の記事によれば、第3者保守の需要拡大の一背景として「オンプレミス回帰」が関係しているといいます。クラウドからのオンプレミス回帰により、IT機器を保有する企業が再び増加し、それに伴って機器の保守需要も増加しているのです。

IT機器の分野で第3者保守の需要は上がり、サポートするべき内容の多様化や求められる技術の高さは日に日に増すと予想されます。

最新のARソリューションである「CareAR」のAssist機能が、顧客ファーストを目指す「第3者保守」業者をどのように支えられるのか紹介します。

 

高まるニーズと技術・ノウハウの多様化に対して、「第3者保守」業者はどのような対応策をとれるでしょうか。

「第3者保守」業者は、「コストは下げたいものの、第3者保守というサービスそのものがよくわからず不安」「メーカーによる保守ではないからこそ、技術力や対応力が心配」といった顧客の声と向き合っています。そのため、可能な限りユーザーに寄り添うべく「全国どこでも24時間365日対応」を導入している業者は少なくありません。

そのため、「第3者保守」業者の人的/コスト的リソースを無理なく効果的に活用していくために、業務一件あたりの効率向上や、解決率向上を実現していくことは必要不可欠です。

CareAR Assistとは

AR技術によってビジュアルサポートをリアルタイムで遠隔提供できる機能です。

ここからは、最新のARソリューションである「CareAR」のAssist機能が、顧客ファーストを目指す「第3者保守」業者をどのように支えられるのか紹介します。

CareAR Assistは、AR技術によってビジュアルサポートをリアルタイムで遠隔提供できる機能です。物理的な距離に左右されることなく、現地の空間を共有することができます。本来なら現場でしか共有できないような「ココ、ソコ」を的確に示すことが可能です。

空間共有をできるCareAR Assistにより、問題解決までの時間を短縮し、初回解決率を向上させ、出張のための移動にかかる費用や二酸化炭素排出の削減に貢献できます。

近年多くの企業が意識しているGX(グリーントラストフォーメーション)へ積極的に取り組んでいく後押しとなります。

難しそうに思えるARの利用は非常に簡単です。現場にいるスタッフや顧客と連携しながら、スマートフォン、タブレット、スマートグラスのカメラを使って、サポートが必要なIT機器を映すだけです。

どの端末と連携させるか次第で、高所にある機器の保守や、狭い場所にある機器の修理・管理にも対応することができます。CareAR Assistはアプリにもブラウザにも対応している上、機能への参加者数も無制限なので、どこからでも何人でもワンチームとなって業務を行っていけます。

IT機器の保守業務において、第3者保守はますます主流になっていくでしょう。CareAR Assistは、顧客数の増加や業務の複雑化に対応するベンダーの皆様を力強くサポートできます。

CareAR Assistについてもっと知りたい方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。

  

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