AR導入成功企業から学ぶARソリューション導入効果とROI

本ウェビナーでは、黎明期からのARの未来を追求し続けるテクノロジーカンパニー株式会社palanの栗原美季様をお迎えし、「AR導入成功企業から学ぶARソリューション導入効果とROI」というテーマで対談させていただきました。

弊社セールスの丹羽が、ARのビジネス活用実際の導入事例について尋ねていきます。今注目したいARのトレンドについても深堀りしていくのでどうぞご覧ください。

――2024年はAIもさることながら、ARの領域においても飛躍的に進歩した年だと感じています。

株式会社palanはARの分野に特化して研究と開発を進めておられる、まさにトップランナーです。栗原さんは今のARのトレンドについてどのように観察されていますか。

栗原美季氏:私が感じているのは、4つの点です。1つ目は、各社から注目の発表が続くという点。2つ目がAI×ARの連携という点、3つ目が注目のARグラスが続々登場しているという点です。そして、4つ目がノーコードによる爆速での開発が可能になるということです。

まず1つ目の点です。GAFAなどビッグテックから大型の発表が昨年からすごく続いているなと感じております。Apple Vision Proはご存知の方も多いかなと思うので、説明は省くんですけれども、それ以外でもGoogleのAndroid XRですとか、サムスンとクアルコムと共同開発しているデバイスProject Moohan(プロジェクト・ムーハン)。あとはMetaのOrionなんかも昨年発表されました。

ちょうど先日も1月7日から10日にアメリカで開催された世界最大のテクノロジーの展示会「CES」で、ソニーさんから空間コンテンツ制作プラットフォームのXYNというものが発表されました。ビッグテックがXRに力を入れているっていうのは前からも流れとしてあったかなとは思いますが、結構実証実験段階であったりですとか、結構不備とかも多かったりしていました。

しかし、最近ですと、実際にプロジェクトがリリースされたりですとか、機能が実装されたりですとか、具体化のフェーズに入っているというところが注目ポイントかなと思います。これらの点についてはpalanのメディアやSNSで紹介しているので、ご参考いただければなと思いますね。

――やはりApple Vision Proが業界に大きな影響を与えているのでしょうか。

栗原美季氏:そうですね。一時期コロナ禍に入った時に、一旦、メタバースですとかVR、XRっていうのが注目されましたが、若干ダウントレンドと言いますか、ちょっと落ち着いたかなという印象でした。しかし、Apple Vision Proの登場によりかなり盛り返した印象があります。

――AIとの連携についてはどうでしょうか。

栗原美季氏: AIアシスタントをXRデバイスに組み合わせて、生活やビジネスをサポートする動きがすごく進んでいるなと感じています。こちらがMetaから昨年発表されたARグラスOrionの公式イメージ動画です。

こういった形で、ARグラスで食品を眺めると、見ている食品を組み合わせた最適なレシピはこちらですとすぐに教えてくれるんです。このようにAIとXRデバイスを組み合わせて、様々なことができるという流れがあります。スマートフォンですと手がふさがってしまうことがありますが、今の方式ですと料理とか作業をしながら見られるのが大きな特徴です。

――かなり日常生活に浸透している感じがしますね。AIの連携によって他にもどんなことが可能になっていますか。

栗原美季氏:グラスを通して見ている景色を読み取って、音声や視覚情報で道案内ですとか、この施設はこういった歴史がありますっていう紹介がなされています。さらに、リアルタイムで英語や他の言語のものを翻訳する機能は、既にRay‑Ban Metaのグラスでは一部実装されていますね。

――3つ目のトレンドについても紹介していただけますか。

栗原美季氏:先ほどのMetaのOrion以外にも国内外を問わず注目のグラスが発売発表されています。たとえば、NTTコノキューさんのMiRZAですとか、あとDynabookさんのdynaEdge XRがあります。あとはディスプレイの研究をされているCellidさんのリファレンスモデルもあり、注目のデバイスが昨年末からどんどん出ていると感じております。

――今のARグラスは、かなり軽量化されてスタイリッシュになっている印象ですね。

栗原美季氏:そうですね。一昔前は煩わしさみたいなのがあったかなと思います。こちらのNTTコノキューさんのMiRZAは無線接続になっておりますし、無線化と軽量化の流れは進んでいますね。結果、ビジネスへの活用も進んでいくと考えられます。

――ビジネスでも活用できそうなデバイスがどんどん登場しているようですね。4つ目の点についてはいかがですか。

栗原美季氏:これまでのXR開発のネックになっていたのは、開発のためのプログラミングスキル、時間やコストがかかることでした。あとはよく弊社のクライアント様からも聞いていたのが、「ノーコードで作れはするんだけど、そこに入れられる3Dや動画を用意することが難しい」という点です。その辺で開発ツール自体が進化してきています。

さらに生成AIの進化によって3Dや動画を短時間で作れるようになっています。もちろんすぐ理想のものがパッと出てくるっていうところは難しいかなとは思うんですけども、かなりAIの進化スピードも速いので、できる未来も近いのではないでしょうか。

――palanさんからご紹介できる導入事例はありますか。(後半へ続く)

後半の内容

  • 東急不動産の「竹芝新八景AR体験」事例、Apple Vision Proの事例を紹介
  • ARビジネス活用の効果とは?|展示会の出展コスト最大100万円削減・ANAエンジンテクニクスでの年間400工数の削減・コールセンターの年間コストを最大15億円削減などについて解説
  • BtoBでのAR活用のメリットって何?

メールアドレスを入力して全文を読む

  

  

上部へスクロール